第60回日本神経化学会大会
この度、「第60 回日本神経化学会大会」を仙台国際センター(仙台市)で2017年9月7日(木)〜 9日(土)に開催することになり、鋭意準備を進めております。神経化学大会は60周年という節目の年を迎え、会員の方々に楽しんでもらえる大会にしたいと思います。
 メインテーマは「神経・精神と化学の融合を目指して60年」としました。神経化学会の特徴は神経内科や神経精神科の専門家と基礎脳科学者が集い、高次脳機能と疾患を物質レベルで追究するというユニークな学会です。発表時間も20分以上と時間をかけ、討論できる学会として発展してきました。今回も学会の大きさを競うのではなく、徹底的に討論することで神経・精神機能を解き明かす研究の面白みをアピールしたいと思います。
 特別講演ではYpe Elgersma 博士(Expertise Centre For Neurodevelopment Disorders, Rotterdam)に“Neurodevelopmental disorders: From basic mechanism to clinical trials”とRonald Melki 博士(Paris-Saclay Institute of Neuroscience, Paris)に“Prion-like propagation of alpha-synuclein assemblies in synucleinopathies”の講演を予定しております。まさに基礎から臨床へのアプローチを実践されている先生ですので楽しみにしてください。Meet the speakers も実施します。会員の皆様には是非、シンポジウム、ワークショップ、一般口演、若手道場、ポスターに応募してください。
 仙台は震災から6年が経ち、やっと一息ついたところです。しかし、熊本地震で震災に会われた方々は復興の途上での開催になります。これらの苦難を乗り越えるためにも、第60 回日本神経化学会大会に参加していただき、絆を深めるとともに共同研究の輪を広げたいと思います。復興で生まれ変わった宮城沿岸地域にも是非、足を運んでください。心からお待ちしております。
平成28年10月吉日
第60回日本神経化学会大会

大会長 福永 浩司

東北大学大学院薬学研究科教授